武蔵野大・データサイエンス学部生2名が情報処理学会のシンポジウムで「最優秀プレゼンテーション賞」受賞

情報処理学会が主催する「マルチメディア、分散、協調とモバイルシンポジウム(DICOMO2021)」で、武蔵野大学データサイエンス学部生2名が、優れた発表を行った上位3組に授与される「最優秀プレゼンテーション賞」を受賞した。

DICOMO2021は昨年度に続き、今回もオンラインで6月30日から7月2日に開催された。

今回受賞した論文は、「バーチャル空間でのチア練習支援システム」。HMD(ヘッドマウンドディスプレイ)を使い、遠隔地にいる複数人でチア(チアリーディング、チアダンス)の練習ができるというもの。Posenetを使って両肩や手首の座標を算出し、客観的な評価や視覚的なフィードバックをバーチャル空間で実現し、練習を効果的に支援するシステムだ。

単純にユーザー同士の動きを通信するだけでなく、自分が正しい腕の動き(アームモーション)をできているかや、正しい動きとの違いも提示できる。また、「多視点表示機能」では横・後ろといった普段確認いづらい視点や、大会を想定した真上から自分たちの動きを見ることが可能。

論文の著者は2年の大西力登(おおにし りきと)さんと神寶結美子(しんぽう ゆみこ)さん。神寶さんはリリースで、以下のように述べた。

「集団競技において、コロナ禍でなかなか思うように練習時間が取れない状況の今、チア経験者として少しでも役に立ちたいという思いも込めて作成しました。今後も、世の中の流れを汲んだシステムを作れるよう精進していきたい」

また同大学の中村亮太准教授は、

「全231件の研究発表のうち、93.5%の発表者が大学院生または社会人という中で、大学2年生が3位以内に入ったことは衝撃的でした。しかし、大西君が実装したシステムの独創性や完成度、プレゼンテーションの質を考えれば納得のいく結果だったと思います。今後の更なる活躍を期待しています」

というコメントを残している。

リリースによると、本受賞により、武蔵野大データサイエンス学部生の学会での受賞は15件となる。同大では「今後も引き続き1年・2年次から研究の成果を国内外の学会発表・論文発表を積極的に推進し、社会に貢献できるデータサイエンス・AI人材の育成及び研究に取り組んでいく」という。

発表概要

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