滋賀大学データサイエンス教育研究センターが関通と連携協定、産学連携事業の推進を目指す

滋賀大学は2月8日、同大学のデータサイエンス教育研究センターと株式会社関通と連携協定を締結したことを発表した。

今回の連携協定では、在庫最適化のための共同研究や人材育成など、データサイエンス分野の向上を図り、産学連携事業の推進を目的としている。

関通は1986年に設立したEC・通販物流支援サービスを中心とした物流サービス事業を展開している。独自の倉庫管理システムを開発するなど、これまでも業務のデジタル化を積極的に推進していた。また、この取り組みにより、近年のEC市場の急速拡大に順応し、国内大手EC業の楽天と資本・業務提携などもしている。

ちなみに、滋賀大学のデータサイエンス学部は2017年に設立され、その一期生が2021年3月に卒業を迎える。そんな同大学では、今年1月にデータサイエンス学部の卒業予定者の内定先起業を発表している。

発表によれば、滋賀大学データサイエンス学部の卒業予定生は、NECソリューションイノベータ、NTTドコモ、ソフトバンク、中電シーティーアイ、フューチャー、マクロミルなどのIT・コンサルタント等の情報産業系への就職がおよそ4割あるそうだ。

そのほか、花王や京セラ、KOKUSAI ELECTRIC、島津製作所、ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング、帝人、三菱重工業をはじめとするデジタルトランスフォーメーションに取り組む製造業系のほか、日本航空や西日本旅客鉄道といったインフラ業、SMBC信託銀行やトヨタファイナンス等の金融業への内定もあるなど、非常に幅広い進路であると明かされている。

また、令和3年3月の卒業予定者ではないものの製薬や医療機関、臨床検査機関などへの進路も想定しているという。