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一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)の理事長を務める松尾豊さんは4月17日、「第二回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2021(DCON2021)」のなかで、DCONに出場した高専生の起業を支援する「DCON Start Up 応援1億円基金」を設立すると発表した。
本基金では、1年間で5社にそれぞれ200万円、あわせて10年間で1億円を支援する。1社あたり200万円の内訳は会社設立の資本金および設立費用、普通株にそれぞれ100万円ずつあてる。
日本ディープラーニング協会はビジネスやファイナンス、そのほか定期的に経営相談(まずは月1回から実施し、成長に応じて実施)に乗ったり、バックオフィス業務(管理部門業務)を支援したり、保護者的株主として、高専生起業家にスタートアップ起業の経営に対する実践的な学びの機会や期間も提供するという。
対象はDCON1次審査通過メンバーの高専生(高専卒業後1年以内)の起業で、日本での起業を前提としている。支援は日本ディープラーニング協会内に設置した「DCON Start Up 応援基金選考チーム」が判断する。株式保有方針はIPO時50%を売却、50%は長期保有。申し込み方法は日本ディープラーニング協会 DCON公式サイトの申し込みフォームより応募する。
松尾豊さんはDCON2021のなかで、本基金に関して「DCON発で、日本のなかに新しいイノベーションの形を作っていきたいと思っています。今回、入賞したチーム、過去に入賞したチームを含めて、成功例がどんどん出てきてほしい。入賞できなかったチームからも、実際の事業では『俺たちのほうが上なんだ』ということを見せてもらえればと思っています」とコメントする。
日本ディープラーニング協会は、高専生自身が今の時代に自分たちの持つ潜在的な価値に気づき、自信をもって新たなイノベーションを生み出すためのチャレンジをさらに応援するために、本基金を創設したとしている。松尾豊さんは「もちろん、出資は営利目的ではありませんので、もし万が一200兆円企業が誕生したという場合は、高専の発展、DCONの運営にあてさせていただきます」と説明した。
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