HSRCは、市場調査レポート「国土安全保障・法執行機関向けビッグデータ・データアナリティクス市場:2020年~2026年」の中で、国家安全保障・法執行機関におけるビッグデータ・データアナリティクス市場が、2026年には172億7,000万米ドルに達するとの予想を発表した。2019年〜2025年の予測期間中のCAGR(年間成長率)は11.62%だ。
デジタル化の進展により、データの収集や保存だけでなく、情報の活用や発信、分析などの新たな機会が生まれている。国家安全保障・防衛・公共安全の分野でも、犯罪やテロとの戦い、公共安全分析、災害や大規模事故の管理など、多くの関連する分野でビッグデータの恩恵を受けている。
たとえば国の安全保障や公共の安全を脅かす直接的な脅威は増加しており、国家間の大規模な紛争から、よりピンポイントで抑制された紛争へと進化している。ローンウルフ攻撃(特定の団体に属していない単独ないし少人数による、政府や国家への攻撃)、テロリズム、自然災害、組織犯罪、大量破壊兵器の拡散、サイバー犯罪などの新たな脅威に、各国も対処せざるを得ない。国土安全保障や公共安全の組織も、敵に利用される可能性のある膨大なデータに対処するため、優れた新技術やシステムを導入し続けている。
マーケットシェア。政府の情報機関、防衛・軍事情報機関、警察・消防・救急・法執行機関についでサイバーセキュリティが続く(リリースより)
ビッグデータとデータ分析は諜報機関、警察、ファーストレスポンダー(消防士、救命隊員など)、軍隊、さらには国境管理業務のオペレーションの礎だ。そのため、データの優位性を獲得し、(ビッグ)データを活用できた者は、決定的な優位性を得ることができるといわれている。今日では、AIだけでなく高度なビッグデータアナリティクスによって、情報源の監視、収集、分析の方法が変わり、よりデータに基づいた正確で効率的な組織へと変化しているという。
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