Google Cloud 平手智行日本代表は、5月25日にGoogle Cloud Day: Digital ’21内の記者向け説明会で、「2021年やこの先、DXの流れはどう進化するか?」という記者の質問に回答する形でこう延べた。
平手氏:
2020年のコロナ禍によって、業務上でもデジタルで繋がれる、と多くの人が体験しただろう。リモートで仕事をするだけでなく、インターネット上で顧客と接点を持ち対話したり、意思決定を交わしたりすることが可能になった。
これに続くDXの第二段階はデータの統合になると思う。「現場のデータをサイロ化せず、データ化する」ことだ。
現場で得た情報、お客様の声などをくまなく集め、汎用性が高いデータの抽出が求められる。社内の各部署で集めた顧客データを融合し、データウェアハウスへの取り込みが進んでいく。全社でのデータ統合が進むに伴って、従来型のインフラやサブシステム間の連携が課題になってくるだろう。
Googleクラウドは、今回のイベントで、「クラウドのメリットを生かしたデータの利活用・ビジネス変革」を強調している。
同日の基調講演では「Data-powered innovation」と題し、次世代クラウドの4つの軸として「データクラウド」を挙げたほか、データの収集・分析を支援するツールの概要説明、Googleデータクラウドを活用しデータドリブンを進めている企業の事例(ファーストリテイリング、LIXIL他)紹介がされた。
5月19日(米国時間5月18日)には、AIモデルの開発運用を手助けする機械学習プラットフォームのVertex AIを発表している。