経営管理の「次の一手」を支援 データ蓄積・AI予測・施策検討を一元化する、製造業向け販売計画クラウドサービス開始

TISインテックグループのTIS株式会社は、AIを活用した将来予測を基に意思決定ができるクラウドサービス「予測型経営DXサービス for 販売計画」の提供を開始すると発表した。製造業での販売計画の立案から管理、施策検討までをパッケージ化し、勘と経験に頼らないスピーディな意志判断を支援する。

社内外のデータを収集・分析し、属人的な意思入れをなくす

「予測型経営DXサービス for 販売計画」は、経営管理部門での以下のような悩みを解決しうるサービスだ。

  • 意思決定には数か月以上先の販売数量計画が必要だが、今あるものは信用できない
  • 必要な情報が揃えられず、数か月以上先の計画ができていない
  • 販売数量計画が信用できないので、工場は過去実績を基に生産計画を立てている
  • 販売数量計画の意思入れが属人的で根拠が不明確
  • 予測と乖離し課題となる事象に対して、発生前に然るべき手が打てない

TISの顧客企業にも、販売数量計画の予測やAIを活用した一連の取り組みを始めようとする動きが多く見られ、今回サービス化に至ったという。同サービスの主な特長はこの3点だ。

1. 多種多様なデータをデータレイクに収集・蓄積

ERP等の社内情報(財務データ等)や景気動向や主要原料価格といった業績に影響を与える社外データなど、多種多様なデータを収集・蓄積する。

2. AI予測エンジンによる予測分析

データレイクに蓄積されたデータの中から、予測対象に影響を与える指標を用いて、AI予測エンジンで将来の予測分析を実施。

3. 分析データの提供

実績値確定後の計画値との差を確かめるだけではなく、モニタリング中に計画値と大きく離れそうな予兆が出たら通知するので、早くに次の施策の検討/推進が可能になる。


画像は同サービスページより

サービスの適用領域は広く、モニタリングや計画乖離の原因分析(対比分析、乖離の要因分析)のほか、計画乖離のアクション案の提示やノウハウの蓄積もカバーしている。

2021年12月までPoCサービスを提供、今後は生産計画や在庫計画への拡大も見込む

リリースによると、2021年12月に申し込むとPoC(実機検証)サービスを提供しており、本格導入前に「データ収集/影響度の高い要素の分析」「予測の実施/結果の評価」を期間限定で確認できる。今後は販売計画だけでなく生産計画/在庫計画といった他領域への拡大を図り、2024年までに30社への導入を目指すとのことだ。

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