総務省は、データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講者を11月16日から募集開始した。開講は2022年1月11日を予定している。
>>総務省統計局 データサイエンス・オンライン講座 第3弾「誰でも使える統計オープンデータ」
本講座は、社会人・大学生向けに統計オープンデータを活用したデータ分析の手法を解説するもの。政府統計ポータルサイトのe-Statや統計GIS、API機能等を使ったデータ分析の手法を学ぶ。講師は『統計学が最強の学問である』の著者・⻄内啓⽒と不動産価格予測サイト「GEEO」開発者の⼩⾕祐⼀朗⽒らが務める。
e-Stat活用のほか、地図データをもとに保育・避難施設の配置検討を体験
各週のテーマと内容は以下のとおり。
- e-Statを使ったデータ分析
- e-Statの統計データを活⽤したデータ分析の事例を学ぶ
- e-Statの機能紹介、活⽤事例紹介等
- 公的統計データの使い⽅
- 公的統計データの基本事項及び読み⽅を学ぶ
- 公的統計の種類と体系、労働⼒調査・家計調査の基礎知識及び利⽤の際のポイント等
- 統計GISの活⽤ 統計データと地図を組み合わせた統計GISの活⽤⽅法を学ぶ
- jSTAT MAPの機能紹介、簡単にできるレポート作成、活⽤事例紹介(保育施設、避難場所の配置を見てみる)等
- 統計オープンデータの⾼度利⽤
- 統計API機能の仕組みや具体的な活⽤事例等の統計オープンデータの⾼度な活⽤⽅法を学ぶ
- 統計APIの仕組み、統計オープンデータの活⽤事例、講座のまとめ等
画像は報道発表資料 データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の開講より
本講座の流れはこうだ。講師による講義動画を見たあとに確認テストが実施され、4週まで終えたあとは最終課題が課される。テストと課題の得点率に応じて、講座の修了証が発行される。
画像は報道発表資料 データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の開講より
講座概要
- 課題内容:各週確認テスト:多肢選択問題5問程度 / 最終課題:多肢選択問題20問程度
- 目安学習時間:週3時間程度
- 終了条件:得点率60%以上
- 学習期間:4週間
- 申し込み:gaccoのサイトより
この講座は2021年1月にも開講しており、社会⼈を中⼼にのべ約20,000⼈が受講している。なお、総務省が過去に開講していた「社会人のためのデータサイエンス入門・演習」を受講していなくても、受講可能だという。
以前コネクトデータが実施した調査では、「オープンデータを使ったことがない」と回答した中小企業が8割にのぼるなど、データソースとしていまだ活用できていない企業は少なくない。e-Statは無料で多くの情報が得られる、まさに「データの宝庫」だ。本講座がオープンデータ活用の一助になるだろう。