特許庁がデータ分析コンペ主催 Nishikaで画像検索の学習モデルを募る

特許庁がホストを務める「商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)」が、11月にデータ分析コンペ「Nishika」で開催されると発表された。現在参加を受け付けている。

本コンペでは、特許庁が提供する商標画像検索用のデータセット(数十万件)を使い、類似商標画像を高精度で検出可能な機械学習モデルの開発に取り組む。

>>Nishika - 商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)

世界的に商標の出願件数は増加傾向にあり、国内でも2020年の出願件数は約18万件と2013年の1.5倍にまで増加している。特許庁では、より効果的かつ品質の高い審査を実現すべく、商標審査の一部にAI技術を導入する取組を進めており、現在はAI技術を用いた画像検索システム(イメージサーチツール)を実際の審査で試験的に導入しているという。

このイメージサーチツールは、精度について一定の評価を得ているものの、引き続き改良の余地がある。本コンペでは、商標の部分的な一致や色彩の濃淡等に係る画像検索の精度向上を目的として、類似商標画像の検出に取り組んでもらうという。評価方法は11月のコンペ開始時に公開するとのことだ。

当コンペで開発されたモデルは審査実務での運用を目的としていて、利用するデータセットも、実際に審査される商標画像の実データと審査官による審査結果の正解データからなる。

コンペ概要

  • 名称:商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)
  • URL:https://www.nishika.com/competitions/22/summary
  • 開始:2021年11月予定
  • 締切:2022年1月予定
  • 賞金総額:50万円

Nishikaは他にも、2021年10月現在「小説家になろう ブクマ数予測 ~”伸びる”タイトルとは?~」や、サンワサプライ株式会社による「ケーブルコネクタの種類判別」など、ユニークなコンペを催している。

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